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織田信実。四郎三郎。 幼名、不明
生母不明。
織田信秀の弟であり織田信長の叔父にあたる。
織田信秀の兄弟は信康、信光、信実、信次がいる。
この兄弟は皆、武篇者と伝えられている。
天文十一(1542)年8月、三河の小豆坂の戦いに加わる。
織田信実が文献に登場するのは2点のみ。
つまり『信長公記』首巻に於いて、織田信秀の兄弟を記した部分と、小豆坂の戦いに参加した武将の名前を記した部分。
以降、『甫庵信長記』や『總見記』等も単に、この部分を写しているだけで、織田信実について筆を加えていない。
『織豊 興亡史』掲載の「系図叢書・第七冊(名著出版)」犬山織田家系図では織田信実の子として信成の名がある。
織田信成は織田信光の子であろうから誤りか?
織田信実は四郎三郎という名を持つが同じ四郎三郎には織田信昌がいる。
織田信昌は織田信光の子で織田信成の弟にあたる。
このあたりが混同されたのであろうか?
織田信長にとって叔父にあたり家臣団の中でも有力な位置にいるであろうはずの織田信実が『信長公記』の小豆坂の戦の項以降、登場しないのは、信長が家督を継いだ時点で、既に亡くなってしまっていたのかもしれない。
没年、法名不明。
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